大阪市立大学同窓会(全学同窓会)

【エッセイ】『市大と府大の統合』に寄せて

私は法学部卒です。

 中学教員を10年ほどしたのち、事情があって退職、ニューヨークで数年暮らしました。 そこで英語に興味を持ち、帰国後大阪女子大の英文科で修士課程修了。 大阪女子大には博士課程がなかったので、大阪府立大学で博士課程修了という経歴です。

 実に3つの大学、それも大阪の公立大学を「はしご」したわけです。 履歴書の学歴欄を書くのは大変でした。

 ところが、女子大は府大に吸収され、いままた、市大と府大が統合されます。 私の学歴欄はすっきりするでしょうが(もう履歴書を書くこともないですが)、気持ちは複雑です。

 当時の市大は、「部落問題論」「障がい者問題論」「公害問題論」等の授業があり、様々な社会問題に目を開かせてくれました。 法学部の授業には一般市民も受講されていて、まさに「市民に開かれた大学」を実感しました。

 女子大では、実にきめ細やかな指導をしていただき、小規模校の良さを知りました。

 最終学歴は府大となり、それぞれの大学の良さを知る身(珍しい存在かも)としては、「統合」は、大げさかもしれませんが、私のアイデンティティの喪失でもあります。

南茂 由利子(法昭53)

2020.04.15

同窓会報 有恒

  • 第19号
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