大阪市立大学同窓会(全学同窓会)

代打の神様:八木裕さんとの食事会の開催―3Y会

 と き 平成30年3月31日18:30~20:30
 ところ 半蔵門ダイヤモンドホテル金剛飯店

 今年も桜の花吹雪が舞う頃、プロ野球ペナントレースが始まり、虎ファンが胸をときめかす時期が到来した。今回、柳原さんのお取計らいで元阪神タイガース八木裕氏を食事会にお招きした。当日、八木さんは東京ドームでの巨人阪神戦のラジオ中継で解説をされていて、放送終了後、会場に駆け付けていただいた。「遅くなってすみません」と会場の引戸を開けて現れたのは八木さんだった。エネルギッシュで精悍な容姿は現役時代の八木選手を彷彿とさせた。

 乾杯後、食事しながら私たちは八木さんから「タイガースの球団経営、チームの戦力・戦略分析、プロ野球解説者・評論家の仕事」等についてお話しをお聞きした。それによると「阪神ファンは他球団のファンよりも5倍も熱烈。ファンが新しいファンを球場に連れてきて増殖していく」また、「球団として女性を重視し女性ファンの獲得を図っている。若い女性、幼児を抱き抱えた母親、その子が大きくなり阪神ファンとして成長していく」中長期的な戦略だ。

 選手育成に関しては、「選手を伸ばしていくのは難しいが、選手をつぶすには時間がかからない」多くの選手がダメになる姿を見てこられた八木さんの言葉は重い。「ゴルフのように止まった球を打つスポーツはフォームが大事だが、野球の場合、それよりも投手の投げる球種を早く見極め、それに対応してボールをとらえるのが重要だ」一瞬間に集中し代打で通算98打点を挙げられた「代打の神様」ならではの至言だ。

 八木さんの野球理論や中長期的な視野に立ったお話は企業経営や人材育成に大いに参考になる。多岐に渡る質問にも八木さんは気さくに丁寧に答えられ、私たちは素晴らしい一時を過ごした。タイガース優勝と次回の食事会開催を期しお開きとなった。

(樋上記)

<出席者>八木裕氏、柳原恒久(法36)、有馬映也(商40)、吉田稔(商50)、若尾壽幸(法58)、樋上晴雄(法45)

 

同窓会報 有恒

  • 26号
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