土器のネーミング



土器に出土した場所や日付を書き込む作業をネーミング(注記)といいます。この作業は遺物がどこから出土したかをわかるようにするために行われます。

ネーミングのポイントは、目立たない場所に、小さく読める字で書くことです。目立たない場所とは皿や壷などの底にあたる部分や壷の内側に当たる部分などです。字は大きいと目立ってしまうし、小さすぎたりして読めないと書いた意味がありません。

字を書くのには大体インク(墨汁)と筆が用いられます。書く土器の種類によっては表面がざらざらしていて書きにくいものもあったり、筆で細かい字を書くのは少し困難なのでサインペンなどを用いたほうが楽かつ作業が速く進むように思われます。しかし、サインペンなどの油性ペンでは補強で使われる有機溶剤に溶けてしまい、文字が消えてしまう恐れがあります。よって、ネーミングには墨汁が用いられているのだと思います。

もっとも、最近はネーミングをする機械ができていて、ネーミングの苦労も減ってきているようですが(一台レンタルで百万円以上するそうですが……)


余談:ネーミングがうまい学生の事を「ネーマー」と呼ぶそうです。 あくまで地域的な呼び方らしいですが。