平板測量


平板測量とは

平板測量は平板などの器具を用いて行われる測量である。簡便で、少人数でも作業ができる。高い精度は望めず、現場で測量するために作業の進捗が天候に左右されるものの、反面図り忘れが少なくなり、測量の誤りもその場で発見できる。このような点から地表の物体や地形などの細部測量に適するとされている。


測量に使用する器具






平板:小型の木製製図板で大きさが40cm×50cmで厚さが2cm程のものが最もよく利用されている。裏面には三脚を取り付ける機構が存在する。
三脚:軽量かつ安定したものが用いられる。頭部はおわん状の球座が使用されているものと整準ねじが使用されているものとがあり、平板を立てる際に微調整がかけられるようになっていることがある。
アリダード:平板上で目標で目標物を視準し、方向線を描くためのものである。間接的に距離や高低差を求めることができる。前後に視準板のついた普通アリダードと、比較的高精度、広範囲の測量に適した望遠鏡付きアリダードがある。
求心器・下げ振り:地上の測点と図面上の点を同一鉛直線上に一致させるのに用いられる。
測量針:アリダードで視準する際にアリダードの定規縁をあてて、視準線を引くのに用いられる。
巻尺:測点と目標物との距離を測るのに用いる。
ポール:視準板を覗く際に目標物のところに立て、目印として用いる(スタッフなども用いられる)。



平板測量の手順

1測量地点の決定
 平板測量はその測量方法上、それほど広範囲の測量にはむかず、1/20〜1/50ぐらいの縮尺に適する。そのためどこの図面を取るのか、基準点をどこにするか、基準点を図面上のどの地点に置くか、をはっきりさせておくことが必要である。
2平板を立てる
平板を立てるポイントは、求心・整準・定位の三点である。
(1).求心(致心)
地上の測点と図面上の点が同一鉛直線上にあるようにする作業である。求心器に下げ振りをつけ、求心器の先が図面上の点を指したとき下げ振りが地上の測点の真上にくるようにすればよい。
(2).整準
平板を水平にする作業である。アリダードの気泡管の気泡が中央にくるようにする。一方向だけでなく最低限縦横二方向試したほうがよい。
(3).定位
図面上に描かれた測線と地上の測線を一致させる作業である。基準点から既知点を視準して測線を一致させる。
これら三つのいずれかでもきちんとできていないと、図面に誤差が生じてしまう。また、平板測量はその性質上細部測量に適しているため、広範囲の測量を行うために図面を書いている途中で平板を度々移動させることがある。ゆえに以上の三点の作業を5分以内で終えることが望ましい。そうして平板を速く立てるために人によって色々な手順が工夫されている。その中の一つを紹介する。
1 平板に図面を貼り付ける
2 大体ここ、という場所に三脚を立てる
3 求心器に下げ振りを取り付けて、求心器の先が図面上の基準点にくるようにおき、下げ振りの先端が基準点の真上にあるか確認し、調整する(求心)
4 アリダードの水準器を用いて平板が地面と平行になるようにする(整準)
5 既知点にポールを立ててアリダードを覗き、アリダードの視準線とポール、側線が同一方向にあるかを確認し、一致するようにする(定位)
6 2から5を繰り返して図上の点と基準点が一致すれば図上の点に針を刺す



3測量
平板測量はその方法や目的によりさまざまな測量方法があるが、その中で最も簡単な放射法の手順を示す。

(1)平板を基準点(既知点)に据え付け、図面上の基準点の位置に測量針を刺す。
(2)アリダードの定規縁の0を針に合わせ、アリダードの視準線とポールが一致するようにする。
(3)巻尺を用い、測定点と基準点の距離を測る。
(4)アリダードの定規縁を使って縮尺を計算し、測定点を図に打つ。