―喜び 12題―

綛元佐伎子

脚本が決定しました。配役が決まりました。今夜はどうも眠れそうにありません。

山田 安

虐ゲラレル俺達ダ。シカシ俺達ガ固ク結ビ会ツテルト信ジタ時、タクマシク歩ク コトガ出来ルノダ。

西坂 博

メイクの研究会。あちらではバグダッドの盗賊が笑っている。こちらでは類人猿がべそをかいている。と思っている内に自分は黒ん坊……。

高月 波子

ごらんなさい。私達の顔を―心に太陽を持ってお芝居しているからなんです。

下村 隆雄

朝――朝寝呆うした――
明るい陽光が部屋にさし込んでいる時、今日はよい天気だ。

関口 晃宏

"バラと木犀" アラゴンは唄う。親しく力強く気高い、その色、香り――美しさ。芝居に―人生に、この"バラと木犀"を――。尊い永遠の喜びだ。

さくらいむねかず

喜びだってかて
学問、恋愛、生活力と云う奴
それより今の此の生活
自己否定、自己克服
あゝ―二十一才の青春の情なさ。

高木 亮

俺だって
人並に喜ぶ能力は持ってライ
ただちょっと表現力が足らないのが
それで"演劇"をやるんだイ

長崎 雍子

生きている―
大きい深い寂寞の中に
なんともいえない悦びがある。
時間を越え、空間を越えて
無限に拡がって行く―

池田 克彦

一つの斗いの中に自分を見つけるとき、大勢の仲間達と堅く明日を誓い太陽を背に只前進する。

藤原りみ子

何でも本当にわかった時。自分自身の弱さにうちかてた時。即ち少しでも前進出来た時。

吉本 洋一

人生は劇以上に複雑なもの。劇を創造する一人々々の背負っている現実は底のしれない泥沼のようなものだ。芸術家というものはその泥沼のなかで、かっと眼眸をひらくことだ。 よろこびはそんなところから生れるのではないだろうか。
(パンフレットより)


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