分布調査・予備調査について



分布調査

遺跡の多くは地中に埋まっていて、その所在はなかなかわかりません。
地上からその所在を見つけるのが分布調査の目的です。
分布調査は普通調査者による調査区域の踏査が主体となります。
地形図や地質図などからの推察や航空写真による地形の判断、
現地の人たちからの聞き取り調査、地名なども有力な手がかりになります。




予備調査

分布調査で大まかな遺跡の感じがつかめたら、予備調査に移ります。
予備調査にあたってまずなされることは該当区域の地形の測量です。
地表の現状を測量して記録に残すのは現在表面に現れている状態を
注意深く観察することによって遺跡がどんなものであるかある程度推測できますし、
今後の調査計画を立てるにあたって大いに参考になるからです。

測量により外観の状況がわかれば、次に土層等の内部の状況を調べにかかります。
内部の状況を調べる手段はいくつかあります。

  • ボーリング
    ボーリング棒を地面に突き刺してその手ごたえや先端部分に付着した土によって地下の様子を判断する方法。
    普通定線上を一定間隔で突き刺していくが、地中の状況によって適宜変更する。
    ただし、この方法は地中の遺物を壊してしまうことがあるので慎重に用いる必要がある。

  • 試掘調査
    地面に実際に試掘坑(トレンチ)を掘って、遺跡の様子を調べる。
    ボーリングなどを行なっても遺跡の範囲や土層状態がわからないとき、
    また遺構の状態や遺物の量がわからないときに行なわれる。
これ以外にも電気探査などといった方法があります。